~ザンビアの子らに愛の手を~

~ザンビアの子らに愛の手を~

<山形新聞より>

九里学園の3年生がアフリカ・ザンビア共和国の子供たちを支援しようとこのほど、ザンビアから届いた布を使ってシュシュを手作りした。

 ザンビアを支援しようと立ち上がったのは、世界とのつながりを学ぶ「国際理解」の授業を選択した3年生47人。担当教諭で、青年海外協力隊員としてザンビアでの活動経験がある鈴木精教諭(38)から、現地での体験談を聞いたことが大きなきっかけとなった。

生徒たちは授業を通じ、満足に勉強できない子供たちが大勢いることなど、日本とは全く異なる環境が世界中にあることを強く意識したという。「自分たちに何かできないか」。生徒たちは12月から具体的な支援策を考え始めた。募金だけでなく、協力してくれた人にも現地とのつながりを感じられるものをつくれないか-と悩んだ末に採用したアイデアが、女性が髪の毛をまとめる際などに使う、シュシュだ。

材料は、鈴木教諭の知人を通じてザンビアから送られてきた布を使用した。生徒たちは、布の裁断やミシンがけ、ゴム通し、仕上げの手縫いといった作業をそれぞれ役割分担し、放課後や休み時間に集まって作業。シュシュ作りに参加できない男子生徒たちは、布の模様を利用した絵はかき作りに取り組んだ。

活動の中心的役割を担った3年金子葵さん(17)と狩野七海さん(17)は「ザンビアから送られてきた布に触れたことで強いつながりを感じることができた。このシュシュやはがきを通じ、ザンビアに興味を持ってくれる人が一人でも増えるといい」と話す。一つ一つに「ザンビアの人たちがもっと幸せになれるように」との思いを込めたという。

  1. 九里学園任命式

アーカイブ

PAGE TOP