フィリピン人学生と雪結晶の観察実験

九里学園雪の結晶

10時50分から12時40分の時間帯で、フィリピン人学生6名と本校2年プログレスコースの生徒6名と「雪結晶の観察実験」の授業を行いました。
 導入でアナと雪の女王の歌「The cold never bothered me anyway…→(日本語歌詞)少しも寒くないわ」を一緒に歌って緊張をほぐし、覚悟を決めてから、ベストコンディションの猛吹雪の中、少しの時間だけ外に出て、ルーペで雪を観察しました。
 そして、暖かい実験室に戻り、PowerPointで綺麗な雪結晶の写真を見せながら雪結晶の種類について説明しました。当然のこと、暖かい実験室に持ち込んだ雪はあっという間にとけてしまい顕微鏡で観察などできるはずがありません。
 そこで、あらかじめスライドガラスに作製しておいた雪結晶レプリカを奥から出してきて、生徒たちの顕微鏡にセットしました。
 スライドガラスの上には、見た目は本物の雪にしかみえない雪結晶レプリカがのっています。暖かい部屋のなかでとけることなくずっと観察し続けることができることが、この授業の一番のサプライズのつもりだったのですが、フィリピン人学生も九里生も誰も驚くことなく、あたりまえのようにただひたすら綺麗な雪結晶を探すこととスケッチすることに夢中になっていました。
 この雪結晶レプリカは、気温マイナス5℃以下の降雪時に作製しなければ綺麗な雪結晶のレプリカを作ることができないため、タイミング良く今季一番の寒気が来ていた2月10日の夜、30分ほどかけて生徒たちの驚く顔だけを楽しみにしながら、寒さに耐えて作製したのでした。
 内心、ズッコケながらも「何か質問はないですか?」と聞きながら、生徒たちのスケッチを見てまわると、フィリピン人学生のスケッチがみなとても上手で、芸術的で、本当にそれが観えているのかと、顕微鏡を覗いてみると同じ綺麗な形の雪結晶が観えていて、こちらが逆に驚かされてしまいました。
 一人ずつスケッチをO.H.P.でスクリーンに映して見せながら、考察や感想などを英語で発表してもらい、みんなで共有しました。

 最後に私から、中谷宇吉郎博士の雪結晶ダイヤグラムについて説明し、分子レベルではまだまだ未知な部分の多い雪結晶ができるメカニズムを考えてみて欲しいと伝えて、授業を終わりにしました。
 授業の振り返りアンケートを記入してもらいました。みなさんとても興味深く、授業を受けて良かったと書いてくれていて、とてもうれしく思いました。この経験をいかして、これからの授業の質をもっともっと高めていきます。
 貴重な経験をさせていただきまして、感謝致します。
 本当にありがとうございました。

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