平成23年度卒業式 喜びの言葉、お祝いの言葉です。

九里学園平成23年度卒業式

喜びの言葉  卒業生代表 3年 古瀬啓生
本日はこのようにたくさんの方々に祝福されながら卒業の日を迎えることができ、誠に嬉しく思います。心から感謝申し上げます。
振り返ると三年前、桜の花が蕾を含ませる四月に、希望と不安を胸に九里学園高等学校に入学致しました。今も思い出されるのは、入学式での校長先生との熱い握手です。その瞬間、私の不安だった気持ちが消え、高校生活の中で様々なことに挑戦し、頑張っていきたいと決意したことを今でも覚えています。そして、私はこの高校三年間でたくさんの人達と出会い、支え合いながら成長することができました。
高校生活に慣れる間もなく、緊張しながら迎えた飯豊少年自然の家での宿泊ホームルームでは、クラスの仲が深まり、高校生活の大きな一歩を踏み出すことができました。
そして、校歌を練習し、覚えるところから「礼」と「譲」の学びが始まりました。
二年次には九里祭で私達はAKB48を踊りました。始めはクラスのほとんどの人が嫌がっていて、踊っている時もとても恥ずかしかったけれど、九里祭の中で一番盛り上がったので、やって良かったと思いました。 そして、一緒にダンスを練習したり、恥ずかしさを乗り越えることで、クラスの団結が深まりました。担任の中山先生も一緒に踊ってくれて、私の高校生活の中でも大切な思い出の一つになりました。
三年次の庄内旅行では美人のバスガイドさんと仲良くなり、釣り堀でたくさん釣った魚をおいしく食べ、山形について楽しく学ぶことができました。九里学園の仲間と過ごした思い出はpricelessです。
校長先生の授業では、男性としての生き方について教えて戴きました。最初の授業のテーマがデートDVであったことには驚きましたが、九里学園のことや社会のことを詳しく教えて戴きました。一つひとつの言葉の意味が深く、自分の生き方について考えさせられました。
部活動は秀人先生に誘われ、サッカー部に入部しました。顧問の秀人先生と精先生はサッカーがとても好きで、サッカーのために生きているような先生方です。そして、とても努力家です。だからこそ私も、一日も早くサッカーを上手くなって、秀人先生と精先生に認めてもらおうという気持ちになりました。そして、お二人の先生方を超えられるようにと努力しました。辛い時もありましたが、どのような困難があっても仲間と励まし合うことで克服することができました。そうして仲間と強い絆を育むことができました。私はこの絆を一生大切にしていきたいと思います。
また、私は生徒会応援委員長を務めました。たくさんの委員を引っ張っていくことに何度も不安になりましたが、そのたびに支えてくれたのが生徒会の仲間達でした。彼らは一緒に考えてくれたり、悩んでくれました。そして、顧問の先生方の指示やアドバイスを通して、社会の厳しさや、社会において大切なことを学ぶことができました。精神的に辛かったことも含めてたくさんのことを学ぶことができ、ここでもチームとして支え合える大切な仲間達に出会うことができました。
進路について、私はなかなか決めることができなくて、随分迷いましたが、担任の中山先生のご指導のお蔭で夢を見つけ、専修学校に合格することができました。
また、この三年間を振り返ってみると、私も左右に大きくぶれた時期があり、そのときは馬鹿なことをしたり、大人に反抗したりもしてきました。しかし、先生方が思いやりのある温かなご指導をして下さったお蔭で、こんなにも成長することができました。
自分一人だけではできなかったこともたくさんありましたが、先生方、家族、友達に囲まれて、私は大きく成長することができました。私の高校生活はかけがえのない仲間達に恵まれてとても充実していました。
一、二年生の皆さん。来年、再来年に卒業式を迎えるとき、胸一杯の達成感を持ってこの場に臨むことができるように、自分の力を出し切り、学校生活を大切に送って下さい。皆さんには困難な時も支え合えるたくさんの仲間がいます。負けずに立ち向かって下さい。そして、高校生活を謳歌し、自分の夢に向かって挑戦し続けて下さい。
私達三年生は明日からそれぞれ新しい生活がスタートします。これから私達は九里学園で学んだことを活かして一人でも多くの人を支えられるように努力していきます。そして、夢の実現に向けて一歩一歩着実に進んでいくことをお約束致します。
最後になりますが、私達は高校三年間、たくさんの人に支えて戴き、今日の卒業式を迎えることができました。
最高の仲間と出会えた、そんな九里学園での高校生活は私の一生の宝物です。
そして、私達がこのように九里学園で成長できたのは父、母のお蔭です。進路のことで相談に乗ってくれた父、仕事で忙しい中、毎日弁当を作ってくれた母、今まで支えて下さりありがとうございました。これからも温かく見守っていて下さい。
そして、三年間お世話になった先生方、九里学園に入学して本当に良かったと思います。
今までありがとうございました。

九里学園平成23年度卒業式

喜びの言葉  卒業生代表 3年 松山円香
中学生の頃からずっと憧れていた九里学園の制服に袖を通し、ドキドキしながら迎えた入学式。
2009年4月8日、私たちは、この九里学園で出会いました。それから3年が経ちました。思い返せば、九里学園での三年間は、とても充実して、たくさんの仲間と出会うことのできた、かけがえのない3年間になりました。
私が一番印象に残っているのは、生徒会活動です。人の先頭に立ち、活動するということは、大きなプレッシャーで、辛いことも多くありました。
行事などの企画運営では、執行部内で一週間前から話し合いを始め、時には、放課後20時過ぎまで残って準備をしたことも何度もありました。そこまでやったのに本番で多くのハプニングがあり、納得のいかないこともありました。やっと生徒会がまとまってきたと思ったのに、またバラバラになってしまった時は、私の力不足なのではないかと悩みました。しかし、一つ一つのことをみんなと、力を合わせてやっていくうちに、少しのハプニングがあってもそれを反省し、次はよりよいものを作り上げていこうという意識が高まり、どんどん生徒会全体が一つになっていくのを感じました。生徒会執行委員としての最後の仕事を終えて、「会長が円香で良かったよ!」、「先輩がいてくれて良かったです」。と言ってもらえた時は、涙が出るほど嬉しくて、やってきて良かったと思えた瞬間でした。生徒会がいつの間にか、自分の心地よい居場所になっていた気がします。
普段の生活の中にも、クラスの仲間と過ごした数え切れない程の思い出があります。
朝、その日の授業の宿題を、「やばい、やばい。」と言いながらやっていたり、昨日見たテレビの話やアニメの話などで盛り上がっていました。ハウスからは、いつも笑い声が聞こえたり無駄話をして、先生に怒られ、テンションが下がったりしたこともあったけれど、もうこのメンバーで話したり、先生に怒られたりすることもなくなると思うと、寂しいです。いつも一緒にいた友達と離れてしまうという実感が今もまだありません。
高校生活のこの3年間で、どれだけの友達に支えてもらったことか。私の少しの変化にも気付いてくれ、心配して声をかけてくれました。楽しいことも、辛いことも、一緒に乗り越えてきました。受験の時は、お互いに、応援の手紙を書き合ったり、「頑張って!」と声を掛け合ったりして、いつもみんなで話し合っていました。合格が決まったら、みんな自分のことのように、「良かったね!」と、泣いて喜んでくれました。そんな時、改めて、仲間との絆の強さを感じました。
学校以外でも、たくさんの出会いがありました。部活動を通して友達になった人、ボランティアなどの場で知り合った人、国際交流を通して出会った人、とたくさんいます。
3月11日の東日本大震災の時は、県外や国外の友達がすぐにメールや電話をくれました。離れていても、自分を心配してくれる友達がいて繋がっているのだと感じ、とても心強くなりました。たくさんの仲間がいたからこそ、最高の高校生活を送ることができました。私たちは、ここで築き上げた友情という信頼関係をこれからも大切にしていきます。
九里学園には、深い学識をお持ちの先生、いつも生徒と正面から向き合って下さる先生、個性的な先生がたくさんいらっしゃいます。私たちの目線で理解できるように指導していただきました。また、進路を決定するとき、熱心にご指導していただきました。
校長先生をはじめとする先生方、3年間、私たちを厳しくもご指導いただきありがとうございました。
また、私たちのことを誰よりも理解しいつも背中を押してくれた家族に、言葉にできないほどの感謝をしています。3年間、私のやりたいことを存分にやらせてくれたこと、陰ながら優しく見守ってくれたこと、本当にありがとうございました。充実した3年間でした。
在校生のみなさん。これからはみなさんが九里学園を引っ張っていく番です。1人ひとりが輝くことが九里学園の伝統なのではないかと思います。十年間変わらずに受け継がれてきた、「礼と譲」、「協同和楽」の精神を大切にし、先生方と在校生とが一体となり、111年、112年と、より良い九里学園にしていってください。よろしくお願いします。
4月から、私は看護師になるため専門学校に進学し、4年間勉強することになります。私たちは、それぞれ、進学、就職という新たな場所で、新しい生活をスタートさせます。一歩一歩、ゆっくりそれぞれの道を歩んでいきます。時には、自分自身を見失い、迷うことがあるかもしれません。そんな時は、この九里学園で学んだ多くのこと、「礼と譲」、「協同和楽」の精神、3年間で出会ったかけがえのない仲間がいることを思い出して、勉強や仕事に励んでいきます。そして、社会人として自覚を持ち、自分の行動に責任を持って、人の役に立てる大人に成長していきたいと思います。
最後になりますが、本日は、私たちのためにこのような素晴らしい卒業式を挙げていただきありがとうございした。卒業生一同感謝の気持ちで一杯です。九里学園高等学校の卒業生になれたことを誇りに思います。
九里学園の益々のご発展と、ご来賓の方々、校長先生をはじめとする先生方、そして在校生の皆さんのご健康と、ご多幸をお祈りいたしまして、喜びの言葉とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。

お祝いの言葉  在校生代表 生徒会会長 2年 大友椋太
例年にない大雪に見舞われ、寒さの厳しかった冬も和らぎ、新しい春の訪れが感じられる季節となりました。
本日、卒業を迎えられる先輩方、ご卒業おめでとうございます。在校生代表として心よりお祝い申し上げます。
よく「3年間の高校生活は長いようで短いものだ」。と言われますが、先輩方にとってはどうだったでしょうか。どちらにしても、おそらく一日一日を大切に、充実した高校生活を過ごされたのではないかと思います。先輩方は今、仲間と共に過ごされた高校生活3年間の喜怒哀楽に満ちた様々な出来事を鮮明に思い出されていることでしょう。
先輩方は本校の最上級生として様々な面で私達の見本として、先頭に立って私達をリードしてくださいました。
私達にとって、先輩方と触れ合うことができたと感じているのは、生徒会活動です。いつも真剣に、学校の為に全力を尽くされていた先輩方の姿は今も目に焼き付いています。後輩である私達に、時には厳しく、時には優しく励ましていただきました。また、進路について迷っている時など、個人的な相談にも真剣に答えてくださったことを覚えています。
振り返れば、今の自分があるのも、生徒会長という大役を引き受ける覚悟ができたのも、先輩方の熱心な御指導があったからこそだと思っています。本当に心から感謝しております。
さて、連日のように新聞やテレビで、不況や就職率の低下、震災によって、志望校そのものを変えざるを得ない状況に陥ってしまった方もいると報道されている中でも、先輩方は自らの進路を切り拓いて来られました。私達が下校する時間になっても学校に残られ、遅くまで先生方のご指導を受けている先輩方の姿。部活や勉強においても、自らの目標を達成するために努力を惜しまない情熱的な姿。私は先輩方のその様な姿から、目標に向かって努力する厳しさや尊さを学ばせていただきました。
最後まで諦めず、一生懸命に取り組まれる先輩方は、私達の憧れでもありました。時には厳しく、丁寧にご指導くださり、様々な面で私達後輩の見本として過ごされてきました。
とても頼りになる優しい先輩方でした。先輩方と過ごした日々は何物にも代え難い思い出です。
本日、卒業の日を迎えられた先輩方と九里学園で過ごすのは今日で最後になります。
まだまだ教えていただきたいこと、学びたいことが多くありますが、これからは私たちが、今まで先輩方が築き上げられてきた本校の歴史と伝統を守り、「礼と譲」の精神を受け継いで行けるように努力して行きたいと思います。
今、卒業生の皆さんは希望と夢を抱いて新しい世界へ羽ばたこうとしています。この式を終えると、その新しい旅が始まります。
これから始まる旅の途中で、大きな不安や困難にぶつかることもあると思いますが、先輩方は高校生活で培ってこられた知識と経験を礎に、乗り越えていかれると思います。
最後になりますが、先輩方の今後の益々の御活躍をお祈り申し上げて、祝辞とさせていただきます。
今まで本当にありがとうございました。
ご卒業、おめでとうございます。

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