卒業式(平成27年3月3日)での喜びの言葉、お祝いの言葉です。

九里学園卒業式

九里学園卒業式

平成27年3月3日

卒業生代表 小池達也

 1月、2月の豪雪のなごりが道の両わきに高い雪の壁をつくっていますが、日の明るさに春のおとずれが感じられます。3年前、私たちは、この九里学園に入学しました。
 心も体も幼く、卒業式を迎えるまでは、こんなにも自分が成長できるとは思ってもみませんでした。
 この九里学園での高校生活で一番情熱を注いだことが部活動です。父と兄の影響で何気なく始めた野球でしたが、TVで見た甲子園に出ている高校球児にあこがれ、自分も甲子園に出たいと思い、九里学園公式野球部に入部しました。毎日の練習は当然、つらくて厳しいものでした。何度も逃げ出したくなりました。辞めたくもなりました。ですが、共に入部した最高の仲間と最高の指導者そして最高の両親にめぐまれすばらしい毎日を過ごすことができました。甲子園予選前のメンバー発表後に三年生だけでミーティングをしました。三年間、一緒に練習してつらさを乗り越えてきた仲間同士です。チーム一丸で戦う決心をしました。ほとんどの人が涙を流し、全員で勝利を誓ったことを今でも覚えています。その時この仲間と野球をすることができて本当によかったと感じました。また、最後の大会では、全校生徒が応援に来てくれ、その応援が私たちの背中を後押ししてくれました。目標にしていた甲子園出場に手が届かなかったことは少し心残りですが、二年半の部活動生活に後悔はしていません。全員で分けかち合った喜びや悲しみそして達成感を味わうことができ、人として成長することができたからです。九里で野球できたことを本当に誇りに思います。
 そして高校生活でもう一つ自分を大きく成長させることがありました。それは、クラス、学年、全校を通した行事です。クラスマッチや体育祭では、全力で走り抜き運動を通してすばらしい団結力を生み出すことができました。そしてその団結力でクラスマッチ一位、体育祭で二位に入賞したことは私にとって最高の思い出です。九里祭では模擬店を企画してクラスで考え、協力し、団結して行動することができました。その一つひとつの行事の思い出が私の一生の財産になったと思います。
 また、こういう幸せな思いをすることができたのも両親の存在があったからこそでした。朝早くの弁当から始まり、夕飯の支度そしてユニフォームの洗濯と、自分に負担をかけまいと、一生懸命働いてくれた父と母。忙しい中でも試合には応援に来てくれ、その度に背中を押してくれて、その優しさに私は何度も救われました。言葉では言い表せないくらい感謝の気持ちでいっぱいです。迷惑をかけた分、将来恩返しできるようにがんばりたいと思います。
 この九里学園で学んだことの多くは、私たち卒業生にとってこれから社会に出る上での第一歩です。これから学ぶことはまだまだたくさんあると思います。逃げ出したくなることもあると思いますが、その時は九里で作った思い出を振り返り、堂々と前を向いて歩けるように努力したいと思います。
 以前、九里野球部のコーチから「チャンスは自分でつかむもの」と教わりました。チャンスはいくら待っても訪れない。後悔しないように、一日一日を大切に必死に努力する。失敗したら何度でも立ち上がればいい、このことを学びました。このコーチからいただいた言葉を忘れず、将来の夢を自分でつかみにいきたいと思います。
 今まで私達を指導して下さりながら見守ってくださった先生方、ここまで私達を育ててくれた両親、私達と高校生活をともにすごしてくれた一、二年生。私達の今日の旅立ちを励ますために御列席くださったご来賓の方々、全ての方々に感謝とお礼の気持ちを申し上げます。ほんとうにありがとうございました。

九里学園卒業式

平成27年3月3日

卒業生代表 旧生徒会長 植木真理

 本日は私たちのためにこのような心のこもった卒業式を行っていただき誠にありがとうございます。また、お忙しい中、ご出席下さいました御来賓の皆様、校長先生はじめ諸先生方、並びに関係者の皆様に、卒業生一同心から御礼申し上げます。私たちは卒業のこの日をたくさんの方々に祝福されながら共にできることに大変喜びを感じております。
 校長先生と一人ひとり堅く握手を交わし、新たな決意を胸に始まった学園生活。卒業生のみなさん、あの日抱いた夢は叶えることができたでしょうか。この三年間を振り返ってみて、どうだったでしょうか。
 私は一年生の後期から執行部に所属し、二年生から生徒会長として、よりよい学園づくりに励んできました。「今までにない学園」を目標に、特に行事に力を入れて活動してきました。はじめての大きな活動であった三年生を送る会では、三年生のみなさんに喜んでもらいたいと思いました。そこで、全校生に協力してもらい、新たに装飾を取り入れ、紙花や一人ひとりの名前を切り抜いた桜の花をつくりました。そこまでやる必要はないという声もありましたが、納得のいくまでやれと支えてくれる人が必ずいてくれました。上手にいかないこともありましたが、最後まで協力してくれたみなさんの優しさと、同じひとつの目標に向かって全校生で取り組むことができたことに私は何より感謝しました。この成功を自信に、クラスマッチ・九里祭・体育祭どんな活動もみんなと力を合わせ取り組み、成功を収めることができました。
 また、私の高校生活を支えたものに礼と譲の校是があります。はじめはあまり意味も分からず唱和をしていましたが、入部したJRC部のボランティア活動や日々の学園生活を通して、この二つの精神をしっかりと身につけることができたと思います。私は去年の四月、カンボジアや被災地ボランティアなどの活動が認められ、ある賞をいただきました。これはJRC部の充実した活動内容や、九里学園の国際交流の盛んな環境があったからです。みなさん全員で受賞したものだと思っています。
 また、高校生活で忘れられないものは、国際交流です。私は九里学園で他の学校では考えられないほど、たくさんの国の人たちと出会い、交流することができました。交流を通じて、それまで私の心の中にあった壁がなくなり、カタコトの英語が通じた時の嬉しさを初めて感じることができました。また、自分の視野を大きく広げることもできました。一方で、ザンビアや世界の人たちが抱える貧因の問題を身近に感じられるようにもなりました。卒業してからも、このような交流の機会があれば参加したいという積極的な気持ちを持つことができました。
 私たちは九里学園で学んだことを忘れず、この三年間の経験を活かして、この学園が母校であることを誇りに、それぞれの分野で頑張っていきます。これからどんな悲しいことがつらいことが、楽しいことが幸せなことが待っているかもしれません。自分の可能性を信じて、今を大切に一度きりの人生を精一杯生きていきます。
 私たちは卒業しても九里familyの一員です。私たちはひとつです。後輩のみなさん、よき伝統を受け継ぎ、また次の世代へとつないでいって下さい。先生方、まだまだ未熟な私達の成長をこれからもどうか見守っていて下さい。保護者の皆様、いつか必ず親孝行します。立派な大人になってみせます。これからも支えて下さい。御来賓の皆様、これからはここにいる後輩たちが九里学園をますますよい学園へと築いていってくれるはずです。ご協力のほどこれからもよろしくお願いいたします。最後に友へ。共に笑い、共に泣いた日々を忘れないで下さい。いつかまた会える日を楽しみに、次ぎ会う時にはお互いもっともっと成長した自分になって会えるよう、それぞれの道で頑張っていきましょう。九里学園が大好きです。みんなと出会えて本当によかった。
 長くなりましたが、創立113周年を迎えた九里学園高校がこれからも私達の母校としてさらに新しい歴史を刻んでいくことを心から祈念し、卒業生を代表としてのご挨拶といたします。

九里学園入学式

平成二十七年三月三日

在校生代表 現生徒会長 黒川 真奈穂

 今年の冬の到来は、一段と早く、近年に例を見ない大雪で、日本列島はさまざまな雪の災害を受けました。ここ置賜も、大変な大雪に見舞われましたが、確実な春の訪れと共に、雪が少しずつ溶け、暖かな春へと向かって、季節が移り変わろうとしています。
 三年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。在校生を代表しまして心よりお祝い申し上げます。
 先輩方が卒業してしまうかと思うと、私たち在校生はとても寂しさを感じます。今まで先輩方と過ごした時間を私たちは忘れません。どんな時でも一生懸命に最後まで諦めない先輩方はとてもかっこよかったです。
 二年前、私たちが不安と、期待を胸に抱いて、入学してきた時、温かく迎えてくださった先輩方の姿から、九里学園高校に入学したことを改めて実感したものでした。今度は私たちが先輩方を見送りたいと思います。
 私たちは、先輩方からたくさんのことを学びました。それは豊かな創造力と、それを実現するための実行力でした。何事にも一生懸命で妥協を許さない姿勢と責任感の強さ。また、お互いの力を合わせていく、「協同和楽」の精神を先輩方と一緒に生活していく中で教わりました。
 行事や部活動、学習、国際交流など全ての活動において常に一生懸命である先輩方は、私たちの目標です。一生懸命であり続けることは、難しいことであり、強い心がなくては出来ないことだと思いますが、先輩方の前向きが姿は、私たちにとって良い刺激となり、励みとなりました。
 そして、先輩方の団結力と責任感の強さは、クラスマッチや九里祭、体育祭で発揮されていたと思います。
 クラスマッチでは、仲間でもあり、ライバルでもある先輩同士の試合は、レベルが高く、クラス一丸となって全力で戦い、優勝を目指している姿から、お互い認め合う中での友情を感じました。
 九里祭では、新企画として学年合唱がありました。どの学年も、短期間の練習にも関わらず、高い完成度を目指して本番に臨みました。この学年合唱では、男女の美しいハーモニーが体育館いっぱいに響きわたる素晴らしい合唱でした。この合唱を通して学年だけではなく、全校生が一つになれたのではないかと思います。
 そして模擬店を出すために、忙しい中でも準備をし、来てくださった方々の事を考えて笑顔で楽しそうに販売している先輩方は、やりきったあとの達成感で一杯だと感じました。司会も、ただただやるのではなく、見ている人が楽しめるような工夫がされていたりと、実行委員だけが頑張る九里祭だけでなく、全員で協力して九里祭を作り上げている姿が印象に残っています。
 私は今回初めて、九里祭の実行委員に参加しましたが、去年よりも一歩進んだ九里祭に、大きく新たな歴史が刻み込まれていると思いました。
 体育祭では、学年対抗の綱引きに先輩方の団結力のすごさを感じました。かけ声は、気合いそのもので、全員が気持ちを合わせて全てが一体となった綱には、私たちの力は全く及びませんでした。また、クラス対抗や、学年対抗リレーでは、クラスと学年の絆の強さを感じました。
 今年の先輩方は、まさに今年度の本校のスローガンである、「BE―ONE」「ひとつになろう」を実践し、私たち在校生に目標を達成するための在り方を示してくださいました。
 先輩方の持つ「団結心」「まとまる力」に少しでも近づけるように、私たち在校生は先輩方の姿を目標に頑張っていきます。
 そしてもう一つ、先輩方は一人ひとりがリーダーとしての自覚と責任を持って九里学園の最高学年であることを意識されていると感じ、尊敬していました。
 進路で忙しい時でも、私たちが悩んでいると、丁寧に相談にのってくださいました。先輩方が毎日遅くまで勉強していたり、面接練習や受験指導を受けていたりと、自分の進路に向けて必死に取り組まれている真剣な姿は、進路実現する上での厳しさを、私たちに教えてくださいました。先輩方の「信念を持って諦めずに実行する」その姿勢を私たちも見習い、自分の進路実現へとつなげていきたいと思います。
 私たちの高校生活の支えには、いつも先輩の姿がありました。部活動はもちろんのこと、学習でも先輩方の存在は大きいものでした。私たち在校生全員が、先輩方のおかげで、良い方向に向かって、大きく成長できていると感じます。
 先輩方が卒業しても、今まで築いてくださった良き伝統を受け継ぎ、崩さずに、私たちらしい新たな歴史を刻みたいと思います。
 ご卒業後は、進学と就職と、それぞれ進む道は違いますが、卒業してからも母校である九里学園へ足を運んでいただきたいと思います。私たちは先輩方を感謝の思いで温かくお迎えいたします。
 最後に、進学先、就職先で先輩方がご活躍されますことをお祈りして、お祝いの言葉といたします。今までありがとうございました。
 ご卒業、誠におめでとうございます。

  1. 九里学園任命式

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