ごあいさつ

九里学園学校長

We are familyの精神

創立者である九里とみ(1872~1957)の教育の理想は「深く豊かな教養、美しい心、そして本当に役に立つ生活の技(わざ)をしっかりと身につけた、自立した人間を目指す教育」として、今日まで受け継がれてきました。この教育の理想は普遍的で不易なものであるとの認識で、本校の教育は行われています。
現在の男女共同参画社会をめざす家庭及び社会での男女各々の使命を考えると、まさに、男女それぞれが「家庭の中心的役割を担う」存在でなければなりません。そのような意味でも、彼女がめざしたものは、私たちがいつまでも追求すべき理想であると思っています。特にお互いの特質を大切に伸ばし、尊重しあいながら、協力して事にあたるための知識や能力を身につけてゆくということは、青年期の大切な課題です。

九里学園高等学校の教育が目指すもの

「社会で必要とされる知・徳・体の能力を持った人になれるか?」「人を思いやる気持ちを持ち、お互いに幸せな社会を築く一員になれるか?」「社会を円滑に動かし、社会が将来も幸せになるために尽くすことができる人間になれるか?」等など、学校はこのような人として生きる目標や課題を生徒たちに示し、その課題に向かい、実践できる人に成長するための指導や手助けをし、成長をも守る組織だと私は思っています。1901(明治34)の開校以来、本校独自の教育目標やスローガンをベースに、私学だからこそできる、特色ある様々な取り組みを行い、生徒たちの可能性を探り、豊かに育つ指導を行ってきました。

2015(平成27)年度からは、『スーパーグローバル・ハイスクール(SGH)』のアソシエイト(準指定)校として、文部科学省からの指定を受け、「世界人として生きるための教育」を意欲的に行ってきました。基本は『持続可能な開発目標(SDGs)』の達成を目標としたグローバル教育です。そして2019(令和元)年度からは、それをさらにレベルアップした『地域との協働による高等学校教育改革推進事業』の「グローカル型」【全国で21校】に指定され、グローバル(国際的)な視点とローカル(地域的)な視点との両面から、探求型学習モデル校としての活動を進めています。山形大学をはじめとした様々な外部団体と協働しながら、また新たなチャレンジを、生徒と教員が一緒になって進めています。

九里学園では「We are family」の合い言葉を掲げ、厳しく、そして温かい、一人ひとりを大切にする教育を目指しています。

理事長/学校長 九里廣志

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