~NIE~教育に新聞を!
≪米沢新聞より≫
NIE実践指定校の米沢市の九里学園高では、現代社会や政治・経済の授業でNIEに取り組んでいる。授業に合わせて記事を活用したり、1年生は夏休みの期間に新聞を使った課題に挑戦した。
担当の鈴木幸英教諭はNIEについて「多面的なものの見方を身に付ける上で非常に有効だと思う」と話す。3年生の政治・経済の授業では4月から一貫して続けてきたことがある。生徒自身が気になる記事を自由に選んでスクラップし感想を書くというものだ。
ここで大切にしていることが行数の指定をしないこと。「記事を読んで何を感じられたか、考えられたかを素直に出してほしいから」と狙いを語る。
初めは1、2行の感想だった生徒も継続するにつれて次第に文量が増えていき、内容も深まっていったという。1年生は現代社会の授業の中で新聞を利用。夏休みに、壁新聞や記事に関するリポートの作成を課題とした。生徒たちは1学期に学んだ青年期についてまとめた壁新聞を作ったり、地球環境に関する記事を集めて自分なりの意見をリポートに書き込んだりした。
鈴木教諭は「何を伝えたいかを考え、上手にまとめてくれた」とその出来栄えに感心したという・「新聞にはスポーツや社会的現象などさまざまな情報が詰まっている」と指摘した上で、生徒に対しては「そこに目を通しすことで、情報を読み取る力を養ってほしい」と呼びかけている。