山形県委託事業として、リコージャパン株式会社山形支社が企画運営、国立大学法人山形大学が共同企画している「若者向けSDGS等環境学習会」が九里学園高校で開催された。
この学習会は、若者等の環境との関わりについて正しい認識と理解を深めると共に、環境保全に対する自主的・主体的な行動につなげ、「地域の豊かな自然と地球の環境を守る持続可能な地域づくり」に貢献できる人材育成を図ることを目的としている。
講師は山形大学理学部理学科教授の栗山恭直氏で実験を交えてわかりやすく、かつ専門的なところまで深堀して説明していただいた。
密度の違いを利用してプラスティックを分類する実験をするなど、プラスティックについて化学的なアプローチから学ぶことができた。また、プラスティックの海洋汚染などの環境問題については、動画を視聴することで、その深刻さを理解することができた。
現在の環境問題を解決するために、プラスティックリサイクル、生分解性プラスティック、バイオマス資源の有活利用、再生可能エネルギーなど、未来へのヒントについても学ぶことができた。
メディアからの取材もあり、環境学習会への関心の高さが伺えた。
【学習会での生徒の振り返り】
- 外国で行っているプラゴミ対策やプラスティックの性質を理解できて、これから日本でもできそうなことを考えることができた。
- 自分の知らなかったプラスティックのことを科学的に、かつ詳しく学習することができた。
- 現在環境問題について学んでいるので、新しい知識が増えた。
- 今まで調べてきたことを説明していただいて、分からなかったことや、難しい部分も理解できた。
- プラスティックはいろいろな問題に関わっていることを改めて知り、大変さがよく分かった。
- SDGs関連であるプラスティック、海洋汚染などについて、より詳しく知ることができたが、内容が少し難しかった。
- 化学的な分野から教えていただき、プラスティックなどの原理について知ることができた。
- 海洋ゴミ等のプラスティックが環境に与える影響を深く学ぶことができた。
- 初めて知ったことがたくさんあった。動画もあり、企業などの取り組みが分かりやすかった。
- 少し内容が難しかったが、多方面からSDGsについて考えることができた。
- 色々な取り組みを知り、持続可能な開発をもっと進めてほしいと思った。
【「SDGsのゴール達成のために、どのような具体的な行動を取ろうと思うか。」への生徒の意見】
- リサイクルやリユースなどを行うことで、より少ない資源で物を作ることができると思った。今後リサイクルを積極的に行いたい。
- 海へのゴミ拾いボランティアに参加して、動物たちを助けたいと思った。
- 自分で直接できることはないかもしれないが、募金などの間接的な取り組むができるので、これから少しずつしていこうと思った。
- 「つかう責任」として、しっかりゴミ分別をしたいと思った。
- プラスティックなどのポイ捨てをしない。
- 消費者である限り、「つかう責任」として、ゴミ処理を適切に行ったり、プラゴミをできるだけ削減する。
- ポイ捨てをしない。ビニール袋をもらわない。ペットボトルをなるべく買わない。過剰包装している物を買わない。
- 海洋汚染は、街などに落ちているゴミが海までたどり着いてどんどん増えていくので、うっかりでもゴミを落とさないこと。ペットボトルを捨てる時の分別もきちんとしていきたい。
- 何事も他人事に思わず、行動することが大事だと思う。
- 家や学校にいる時に、ゴミなどが落ちていたら、積極的に拾いに行く。
- 私自身がプラスティックを作るわけではないが、使ったプラスティックが環境問題につながる。私にできる簡単なことは、まずは使わない、使ってもすぐに捨てない。
- 1日の中で、意識せずに使っているプラスティック製品をもう一度確認して、少しずつでも使う量を減らす工夫をする。
- 米沢市には海がないので、海がどれくらい汚れているか自覚できていなかったが、今日の動画を観て、自分ができることは、ポイ捨てやビニール袋の購入を避けることだと思った。
- 海の豊かさを守るには、プラスティックの使用を減らすことが良いと思う。コンビニなのでは袋をもらわず、マイバックを使う。
- ゴミ拾いなどのボランティア活動に参加する。ゴミを見つけたら拾う。
- プラスティックゴミをしっかりリサイクルし、できるだけマイボトルなどを使おうと思った。
- 私が生活の中でできることとしては、節電など無駄なエネルギーを消費しないことだと思った。
- 無意識に買って使うプラスティックに今から意識を向け、自分が使ったものには責任を持っていきたい。ゴミなどのポイ捨てされているものには、自分から拾いたい。
- 大量に捨てられて汚くなった海を見て、「つくる責任」と「つかう責任」をもっと重視した方が良いのではないかと思った。ゴミをまず捨てないことを呼びかけたい。
- ものを簡単に捨てない。ゴミの分別。ものを大切に使う。リサイクルに協力する。
- なるべくプラスティックの利用を減らすことはもちろんだが、もっとリサイクルに協力したり、最低限の使用にしていきたいと思った。
- プラスティックにも種類があることを知ったので、常に意識してプラスティックを見ていきたい。
- プラスティック製品をあまり買わないようにしたい。
- 自分の消費行動を振り返り、SDGsに関連する授業を主体的に進める立場に立つ人として、さらなる具体策を練っていきたい。
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