【1年生:令和3年6月23日(水)】グローカルβ 多文化共生について考える「外国籍の方々との座談会」


イベント詳細


座談会参加者:

米沢市国際交流員タイラー・バートン氏(アメリカ出身)、米沢市国際交流員ジェシー・ウィーラー氏(アメリカ出身)、チャーチャイ・ドルカス氏(インド出身)、九里学園高校生徒 3年長沢美佳さん(中国出身)、3年遠藤綺音さん(中国出身)、2年中川裕翔さん(中国出身)

【活動内容】

米沢市、置賜地域での多文化共生について考えるため、アメリカ出身の米沢市国際交流員2名、米沢市在住外国人、そして九里学園高等学校に在学している外国出身の生徒3名を交えて、座談会を行った。

各グループに外国人が入り、前回のワークショップで考えた質問をしながら、インタビューを行った。6人の外国人との交流を通して、それぞれの外国人が体験した文化の違いや日本の生活で困ったことなどを知り、今後の学校プロジェクトでの課題研究につなげることができた。イギリス出身で米沢市国際交流員のマーカスを中心に、モロッコ、台湾など様々な出身国の山形大学の留学生にも参加して頂き、九里生と一緒に考えディスカッションした。

座談会に参加する外国出身者から自己紹介。本校の中国からの留学生にも参加してもらった。

各グループに外国籍の方が入り、座談会を進める。

各グループに外国人が入り、座談会を進める。

アメリカ出身の米沢市国際交流員に米沢市の多文化共生について聞く。

中国出身生徒とのインタビューで、教員もアドバイスを行いながら進める。

【生徒からの振り返りアンケートより】

設問1 :今日の座談会で新たに気づいたこと、考えたこと、学んだことを具体的に記述してください。

  • 例えばアメリカでは個人を大切にするが、日本は集団が成立することを大切にするなどの価値観が違うことに気付いた。
  • 座談会では、実際に困った事や、日本で現金を使っていて驚いたと言う意見が聞けた。実際に困った事では、言葉が通じないなどがあった。
  • 日本は他国から見ていい所だと思われているが、その情報はほぼ東京の情報。文化の違いに驚いた、 日本文化は静か、外国文化はにぎやかでフレンドリー、などの感想を聞いた。
  • 外国人にとって、店で食べたり買い物するには不便はないが、公共料金の請求書などが全て日本語で書かれている。道案内などで日本人は「英語を話さなきゃ」と思うけれど英語で聞かれたら英語で、日本語で聞かれたら日本語で返した方が良いということ。 →日本語で聞いているのに英語で返されると「自分の日本語変だったかな」と心配してしまうという話を聞いた。また東京などの都会と地方で様々な国や宗教を考慮した店の数に違いがあることが分かった。
  • 日本食を好む外国人は多いということ。 日本に来て1番困るのはやはり言語問題。他にも電子マネーでの支払いを進めてほしいという意見もあった。 外国人から見た日本人は優しい、温かい人が多いなど良い印象がある。
  • 外国には、礼儀や上下関係という文化が無いというのが、大きな日本文化の違いだと学んだ。そのことから、日本に来る前に、色々と学ばなければいけないことが多くあることに気がついた。
  • 今までと変わらずに感じたことは言語の壁があること。 やはり、メニューが読めない、買い物なのでどんな商品か分からないという意見があった。 言語の中でも新たな発見だったことは、敬語が難しい、電話対応が出来ないということ。 しかし、中国の方は漢字だと伝わりやすいということも今までは気づけなかったし、中国の方ならではのことだと感じた。 アメリカの方からは、アメリカは個人を尊重していて、日本では社会を尊重するということ、レストランでの対応が同じでロボットみたいだということが日本に来て驚いたと話していた。この話を聞いて、前に勉強した内容と繋げることができた。また、敬語を使うことやレストランで余計なことは口にしないことは社会や目の前にいる人を大切に思うことに繋がっていると感じた。 他に新たな発見として日本に来る前の日本に対するイメージは、日本に来てからもあまり変わっていないということ。今はインターネットが普及しているので、ある程度勉強したり調べたりしてから来ることから、知らなくて困ったということは少ないということを聞きいた。私が実際に外国に行く時も調べてから行くと思うので納得した。

設問2 :今回気づいたり発見したりした課題はありましたか。また,それはどのようにして解決できるのでしょうか。現時点での考えを述べてください。

  • 言葉の違いで生じる問題や不便なところがまだ多いと感じた。例えば携帯のサポートセンターなどの対応が日本語だけで不便と聞いたので、多言語対応するべきだと思った。
  • 日本では、何故現金が沢山使われているのかとても疑問に思った。 現金が沢山使われているのは、日本のお爺さんやお婆さんがキャッシュレスの仕組みを理解していないからだと思うので、仕組みが分かれば現金を使う人が減り、キャッシュレスが増えると思った。
  • 困っていたことの共通点が大体言語についてだったので、解決策はやはり写真や具体的な絵で分かりやすく説明する事だと思った。
  • Google翻訳などがあっても、職場内や、様々な資料の日本語が読めず外国人が不便に思っていることを知った。 日本人全員が英語を喋れる訳ではないので、やさしい日本語、簡単な日本語を使うことが大事なのではないかと考えた。
  • 1番大きいのは言語問題だと思った。やはり、看板や商品の多言語化、写真や絵の利用を進めるべきだと思う。その他に電子マネーでの支払いを普及させることも課題だと思った。
  • 文化の違いや言語の違いから、ストレスを抱えてしまうというのが、発見した課題だった。日本人も、他国に行った時にこのような事を考えると思う。そのことから、外国人が困っていそうだと感じた時は、たとえ英語などの言語が分からなくても、身振り手振りで助け合うことが、解決していくために必要なことだと思った。

設問3  その他、自由記述。

  • 日本(米沢など)に住む外国人にお話をお聞きして自分のイメージと、実際に困っていることは全然違ったと思った。
  • 今回のゲストの方々のお話を聞いて、やはり日本は問題も多いが、それ以上に日本のいいところを挙げていただいたことが嬉しかった。
  • 座談会での新たな吸収が沢山あったのでいい経験になった。 また、放課後の帰りに中国出身の3人の生徒に手を振ってもらい嬉しかった。座談会などで実際に直接話してみることは多文化理解にとてもいい活動だと感じた。

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