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Kunori Global Camp “地球塾” 開催

第一回目となるKunori Global Camp 題して「地球塾」が7月29・30日にアルブ天元台にて 開催されました。NPO法人PCM-Tokyo理事であり、横浜国立大学講師の三好嵩弘氏に特別講師 として2日間参加していただき、山形大学に通う留学生と本校生が協同でプログラムに取り組む、まさにグローバル社会を模擬体験しました。

目的:山形大学に在籍している多様な国からの留学生との協働体験プログラムを通して、グローバル人材としての素養を育む。


〈DAY1〉

開校式では井澤教頭先生から本校の30年近くにも及ぶ国際理解教育についてお話をいただき、グローバルキャンプ「地球塾」も今後30年以上続くことを期待しているとの豊富と期待が寄せられました。そして何より、将来何十年とグローバル社会で生きていく生徒たちが、ここで培った経験を活かし、活躍してくれることを期待されていました。


・アイスブレーキング

早速アイスブレーキングで留学生と本校生のみならず、三好氏、参加した教員全員が打ち解けました。もうすでにコミュニケーションをとりながら意欲的に参加する参加者の姿が見られました。




・自国文化紹介

参加した3人の留学生それぞれの国についてプレゼンテーションをしてもらいました。マレーシア・中国・ベトナム、同じアジアでありながら意外と知らないことが多く、改めて世界の多様性を感じました。もちろん本校生も日本文化について紹介しました。特に今回は日本についてある程度知っている留学生が対象ということもあり、自分たちの高校生活と山形ならではの食生活にテーマを絞ってプレゼンしました。お互いに質問が飛び交い、理解を深めるいい機会だったようです。アイスブレーキングの効果もあり、それぞれの国がぐっと身近に感じてきました。





・異文化コミュニケーション「ヤギを食べて悪いのか」

グローバルな時代を生きるためには多様な思いや意見を理解し、新しい価値に統合していく「異文化コミュニケーション」が必須となります。JICA(日本国際協力機構)専門家として10年以上にわたり、アフリカ・ザンビアでの国際協力、コミュニティ開発に取り組んできた三好氏が、実際にザンビアの農村で起こった異文化衝突の出来事を題材として、異文化でのコミュニケーションについて考えるワークショップを展開してくださいました。しかも、All English! 
参加者はグループごとに、どうすべきだったのか、一番よい解決策(the best)と、次善の解決策(the second best)を考え、また、それをどのように伝えるのが良いコミュニケーションなのか考えました。どのグループも、自分たちの価値観だけを押しつけようとするのではなく、ザンビア人はどんな考えを持ち、どんな価値観のもとに生きているのかなど、他者理解に努めながら、互いにとってWinWinになるような解決策を考え、最後は三好氏と、ザンビアでの協力隊経験のある鈴木先生がザンビア人役として、実際にどのようにコミュニケーションをとるのか演じてみました。非常に良く考えられたおもしろいアイディアが出されました。

正解のない課題にアプローチする課題解決能力や思考力、そしてまさにコミュニケーション能力の必要性を実感したようです。



ザンビア人の文化ってどんなものなのだろう?
ザンビア人にこんな考え方は通用するかな??
ザンビア人にとって嬉しいことってなんだろう???
いろんなことを思考しながらチームで解決策を話し合っています。



三好氏によるワークショップ
最後にはコミュニケーションとは何かという深い
問いまで話題がのぼり、学びの多い時間となりました。



最後は自分たちで考えた最善策を
どのようにコミュニケーションをとりながら導いていくのか、
日系ザンビア人?2名を相手に実際にやってみました。




・グローバルタレントショー、ナイトオリエンテーリング

キャンプファイヤーの出し物を留学生と本校生が一緒になって考え、練習し、タレントショーとして発表しました。時間の少ない中、チームワーク良く、劇やコント、ミュージカルを作り上げました。
その後、夜の天元台を、地図を頼りにキーワードを探し歩く、オリエンテーリングを行いました。どのチームも携帯の電灯と月明かりを頼りに先生方が考えたチェックポイントを見つけ出し、正解が連発しました。翌日の午後にはタレントショーとオリエンテーリングの結果発表と表彰式が行われました。




・Divercity in Yonezawa (米沢のダイバーシティを考える〜共生を目指して)

米沢市のダイバーシティ化(多様化)に向けての課題を抽出し、どう取り組んでいくべきか、留学生と本校生が一緒に外国人居住者と日本人の共生の道を考えました。
ムスリムの留学生も参加してくれていたことから、ハラル食がない(イスラム教が楽しく食事が出来るレストランがない)ことや、ユダヤ教の食事、ヒンディへの対応まで話題が広がったグループもありました。また、当然のように外来語表示の少なさや情報提供の少なさ、日本語がまだ良く理解できない外国人への情報提供の仕方(簡易な日本語使用)など多くの課題が浮き彫りになり、それぞれ、グループごとに改善策(アクションプラン)作成し、プレゼンテーションを行いました。
プレゼンテーションを通して、生徒たちは、本来食事の件については「問題」ではないのにも関わらず、私たちの無知や対応のなさから「問題」となってしまっていること、また、「問題」は逆に考えると、ニーズであり、ビジネスチャンスにもなりえるということに気がつきました。



グループごとにアクションプランについてプレゼンテーションを行いました。
どれも興味深いものであり、なおかつ実現可能性の高い、いいものでありました。  



最後に、三好氏から、こういう課題を克服しつつ、新しいものを創り出していくことが、実は米沢の共生だけではなく、地域創生につながっていく可能性が高いというお話をいただきました。


・オリジナルフラッグを作ろう

オリジナルフラッグは、世界の国旗に込められた意味を調べ、自分たちの理想とする世界を考え、それら の世界を表すフラッグを考え、作製し、発表しました。まずは積み木を利用し、自分たちの領土(国土) を作り、国を象徴する城やモニュメントなどを作り、国名を考えました。その過程で領土をめぐる諍いが 生じたり、うまくコミュニケーションをとって、隣のグループと相互理解したりと実際の国土をめぐる問 題も疑似体験しました。
そして、いよいよフラッグ作りです。自分たちはどのような国を目指すのか、世界での役割は何か、大切 にするものは何か、そのために必要なものは何かなど、多くの国を作るのに必要な要素を考えつつ、それ らを表す国旗を作りました。世界の国旗に込められた意味を参考にしながら、色や形、デザインなどそれ ぞれに意味を込め、表現しました。生徒からはどの国にもいろんな思いが込められていて、自由や平等を 勝ち取るための過程などもうかがえて、すべての国の国旗、国そのものを尊重しなければならないことを 実感しましたという感想が寄せられました。
ゼロから何かを創りあげる難しさと楽しさの両方、そしてチームワークの大切さも感じたようです。




・Action plan for future

最後に、この2日間で学んだこと、感じたことをもとに、これから将来に向けて、なりたい自分、世界の 中での役割などを考え、自分自身を国際人にするためのアクションプランを作製し、ポスターセッション で発表しました。それぞれがそれぞれの視点で自分の将来、役割、身につけるべき能力などを考え、発表 しました。たった2日間でしたが、生徒たちの大きな成長を見ることができました。



閉会式では生徒一人一人にサーティフィケートが副校長から手渡され、留学生には記念品が贈られ、2日 間にわたる地球塾が終了しました。本校が考えるグローバル人材=課題解決能力・思考力・創造力・コミ ュニケーション能力・国際感覚を身につけた人材となるために組まれたこのプログラム。ここをスタート として、世界へ羽ばたいてほしいと願っています。

2015.08.10:[ニュース情報]

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